1995 Fiscal Year Annual Research Report
生物発光による遺伝子発現リアルタイム測定に基づく環境応答遺伝子のスクリーニング法
Project/Area Number |
07554045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 孝男 名古屋大学, 理学部, 教授 (10124223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石野 良純 宝酒造株式会社, 中央研究所, 主任研究員
加藤 明 農水省, 北海道農業試験場, 主任研究員
石浦 正寛 名古屋大学, 理学部, 助教授 (20132730)
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Keywords | 生物発光 / 遺伝子発現 / スクリーニング / リアルタイムモニター / 生物時計 |
Research Abstract |
平成7年度では以下の研究成果を得た。 1 すでに得られている藍色細菌のluxABをもったプロモーターのライブラリを使用し、これらを生物時計突然変異体に導入し、すべてのクローンが変異形質を示すことを確認し、これらの変異が生物時計機能を損なっていることを確認した。 2 藍色細菌でプロモーターライブラリの作製し様々なスクリーニングを行ない環境応答遺伝子を集めるためにすでに稼働しているコロニースクリーニングソフトウエアの改訂し多くのコロニーの環境変動に伴う遺伝子発現変動を自動記録できるようにし、環境応答遺伝子のスクリーニングを可能とした。 3 藍色細菌のluxABをもったプロモーターのライブラリを再構築した。以前のプロモーターのライブラリーはゲノム中の夫々の位置に挿入されるため遺伝子破壊を起こす可能性があり、重要な遺伝子が欠損することが考えられた。従ってluxABをもったプロモーターをゲノムの特定の安全な部位に挿入するライブラリを構築した。 4 他腫の藍色細菌Synechocysis POC6803においてluxABをもったプロモーターのライブラリを作成し発光クローンを多数得た。このいくつかの配列を決定し、その遺伝子を同定した。これによりこの方法が広く藍色細菌に適用できることを確認した。 5 すでに報告した藍色細菌のluxABをもったプロモーターのライブラリをから得られたクローンを解析し、これがプリン合成系の遺伝子purFをコードしていることを明かにした。またこの遺伝子は光合成の遺伝子とは逆位相で振動し、昼夜の環境変動に対する遺伝子発現の適応であることを示した。
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[Publications] Liu,Y.et al.: "Bacterial luciferase as a reporter of circadian gene expression in cyanobacteria" J.Bacteriol.177. 2080-2086 (1995)
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[Publications] Liu,Y.et al.: "Circadian orchestration of gene expression in cyanobacteria." Genes and Development.9. 1469-1478 (1995)
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[Publications] Aoki,S.et al.: "Circadian rhythn of dnak gene expression in cyanobacteria Synechocystis sp.PCC 6803." J.Bacteriol.177. 5606-5611 (1995)
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[Publications] Johnson,C.H.et al.: "Circadian oscillation of cytosolic and chloroplastic free calcium in plants." Scinece. 269. 1883-1887 (1995)
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[Publications] Tsinoremas,N.F et.al.: "A sigma factor that modifies the circadian expression of a subset of genes in cyanobacteria." EMBOJ.(印刷中). (1996)