1995 Fiscal Year Annual Research Report
鋼中のスクラップ起因不純物元素に関する熱力学データベースの作成
Project/Area Number |
07555494
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大谷 博司 東北大学, 学際科学研究センター, 助教授 (70176923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 聡 新日本製鐵(株), 鉄鋼研究所, 主任研究員
瀬沼 武秀 新日本製鐵(株), 八幡技術研究部, 主任研究員
貝沼 亮介 東北大学, 工学部, 助教授 (20202004)
石田 清仁 東北大学, 工学部, 教授 (20151368)
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Keywords | トランプエレメント / スクラップ処理 / 熱力学データベース / 状態図 |
Research Abstract |
1.不純物元素から構成される基本2元系状態図の熱力学的解析 Cu,Sn,Pb,Hg,Cd,As,Sb,Bi,Znから構成される各2元系状態図に関しては、これまで比較的多くの実験データが蓄積されてきているので、本研究ではこれらを正則溶体モデルを用いて熱力学的に解析し、各相の相互作用パラメータを評価した。 2.不純物元素から構成される多元系状態図の実験および熱力学的解析 Cu,Sn,Pb,Hg,Cd,As,Sb,Bi,Znから構成される3元系以上の状態図については、現時点では相境界および熱力学的性質ともに極めて限られた情報しか入手できないのが現状である。そこで示差走査熱分析法(DSC)や拡散対法を用いて、各合金系の相境界について詳細な実験を行い、状態図に関する実測データの蓄積を行った。さらにその結果を上記項目1.で決定した2元系の熱力学パラメータを考慮しながら解析し、多元系溶体中での元素間の相互作用を評価した。 3.Feと不純物元素から構成される合金系の熱力学的解析 Feと上記の不純物元素から構成される合金系についても同様の解析を行った。Feに対してこれらの元素の多くは固相ではほとんど固溶しないが、液相では融点を大きく下げ、活量やエンタルピー変化に大きな影響を及ぼすと考えられるので、特に液相に関する熱力学的性質を詳細に解析した。
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Research Products
(1 results)