1995 Fiscal Year Annual Research Report
枯草菌を用いた微生物農薬の創製とリサイクルシステムの構築
Project/Area Number |
07555558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
正田 誠 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70023489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 明 天野製薬(株), 筑波研究所長, 部長(研究職)
藤原 俊六郎 神奈川県, 農業総合研究所, 専門研究員
仲 勇治 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (50026283)
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Keywords | 枯草菌 / 固体培養 / リサイクル / 植物病抑制 / 抗菌物質 |
Research Abstract |
1.枯草菌によるオカラの固体培養のスケールアップにおける300gから5kgスケールの最適条件の検討を行い最適水分、最適温度、通気方法、などの検討とそれらの制御方式の解析を行った。 2.枯草菌の土壌中における生態学的な検討を行い、微生物農薬として使用するための基礎的な知見を得た。 3.枯草菌によるオカラ分解物の土壌施用と分解過程の解析を行った。病原菌の生息しない土壌を用い、オカラの有機炭素、有機窒素の土壌中での変化をゲルクロ分析し、枯草菌およびiturin Aの動態変化を検討した。 4.枯草菌によるオカラ分解物による植物体の生育効果の検討を行った。トマトに対する生育テストを実施し、オカラ分解物その物が植物体に有害作用を及ぼさないことを確認した。 5.枯草菌によるオカラ分解物の農薬作用の試験を実施した。病原菌で汚染した土壌を用い、植物病原菌抑制テストをトマトについて実施した。 6.iturin A合成遺伝子欠損株を作成し、この菌が農薬作用を示す作用が少ないことを土壌中で示した。土壌中の組換え体数、プラスミドの安定性、iturin Aの定量系を確立した。 7.神奈川県における有機物の排出状況、農業実態、人口動態、土地利用計画、地域開発計画などのデータベースをまとめ、この研究を実用化するリサイクルシステムを構築するための概念設計を試みた。 8.病害の抑制には当初発見した抗菌物質iturin Aに加えて、バイオサーファクタントのsurfactinの関与も明らかになり、この物質の土壌中での濃度も検出するシステムの開発を行う必要があることがわかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Y. TOKUDA, T. ANO AND M. SHODA: "Survival of Bacillus subtilis NB22 and its transformant in soil" Applied Soil Ecology. 2. 85-94 (1995)
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[Publications] A. OHNO, T. ANO AND M. SHODA: "Production of a lipopeptide antibiotic, surfactin by recombinant Bacillus subtilis in solid state fermentation" Biotechnol. Bioeng.47. 209-214 (1995)
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[Publications] O. ASAKA, T. ANO AND M. SHODA: "Persistence of Bacillus subtilis RB14 and its derivative strains in soil with respect to lpa-14 gene" J. Ferment. Bioeng.81. 1-6 (1996)