1996 Fiscal Year Annual Research Report
迅速硬化型アパタイトセメントの生体親和性に関する研究
Project/Area Number |
07557274
|
Section | 試験 |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
石川 邦夫 徳島大学, 歯学部, 助手 (90202952)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今 政幸 徳島大学, 歯学部, 助手 (80116813)
伴 清治 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10159105)
宮本 洋二 徳島大学, 歯学部・付属病院, 講師 (20200214)
塙 隆夫 徳島大学, 歯学部, 助教授 (90142736)
浅岡 憲三 徳島大学, 歯学部, 教授 (50014189)
|
Keywords | アパタイトセメント / アパタイト / 生体親和性 / 迅速硬化型 / 生体活性 / リン酸カルシウム |
Research Abstract |
平成8年度は1)平成7年度に決定した組成の迅速硬化型アパタイトセメント(粉末部:リン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムの等モル混合物:練和液:0.5%アルギン酸ナトリウム含有0.2M中性リン酸水素ナトリウム)を調整し、同組成のアパタイトセメントにおける2)短期動物インプラント実験を行うとともに、3)短期動物インプラント実験における組織学的評価を行うこと、および、4)中長期動物インプラント実験を行うこと、を目的としていた。 1)については動物インプラント実験に必要な全ての量のアパタイトセメントの調整が順調に終了した。2)3)については実験を終了した。なお、その結果、迅速硬化型アパタイトセメントは従来型アパタイトセメントの硬化時間を短縮しているだけでなく、従来型アパタイトセメントと比較して組織親和性(特に軟組織親和性)に優れていることが明らかになった。また、迅速硬化型アパタイトセメントにおける優れた組織親和性の発現はアパタイトセメントにおけるアパタイト形成に密接に関与すること、さらに、アパタイト形成には原料粉末粒子の比表面積が重要であることが明らかになった。(そのため、比表面積測定の重要性が高まり、計画調書には予定されていなかった比表面積測定装置を購入した。)4)については概ね順調に動物インプラント実験が進行した。 以上の結果から勘案して、平成9年度に予定している中長期動物インプラント実験の組織学的評価も順調に行えると考えられる。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Miyamoto Y,Ishikawa K,et al.: "Non-decay type fast-setting calcium phosphate cement:setting behavior in calf serum and its tissue response." Biomaterials. 17・14. 1429-1435 (1996)
-
[Publications] Takechi M,Miyamoto Y,et al.: "Non-decay type fast-setting calcium phosphate cement using chitosan." Biomaterials. 17・6. 317-322 (1996)
-
[Publications] Takagi S,Chow LC,et al.: "Formation of hydroxyapatite in new calcium phosphate cements" Biomaterials. (印刷中).
-
[Publications] Ishikawa K,Miyamoto Y,et al.: "Non-decay type fast-setting calcium phosphate cement:Hydroxyapatite putty containing an increased amount of sodium alginate" J Biomed Mater Res. (印刷中).
-
[Publications] Miyamoto Y,Ishikawa K,et al.: "Tissue responses to fast-setting calcium phosphate cement in the bone" J Biomed Mater Res. (印刷中).