1995 Fiscal Year Annual Research Report
TEX文書のコンピューターによる自動点訳システムの開発研究
Project/Area Number |
07558010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鈴木 昌和 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (20112302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 明 九州大学, 工学部, 助教授 (70235852)
池田 秀人 立命館大学, 理工学部, 教授 (30033905)
大友 正英 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (70090553)
玉利 文和 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70036937)
飯高 茂 学習院大学, 理学部, 教授 (20011588)
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Keywords | 視覚障害 / 自動点訳 / 数式文書処理 / TEX / コンピューター / ネットワーク / オブジェクト指向 |
Research Abstract |
本年度は初年度であり、構想の検討と基本的な部分の設計に重点をおいた。年度当初に分担者がそれぞれの立場から意見を出し、理系の視覚障害者にとって本当に今後本当に必要になるシステムとは何かついて改めて検討し、ソフトウェアーの仕様、計画遂行上の役割分担などについて検討した。 本年度の成果の最も重要な部分は、科学技術文書の標準になりつつあるLaTeX文書の自動点訳システムの基本的な設計がC++によるオブジェクト指向の言語で出来たことである。今後、TeXのマクロやAMS-TeXへの対応やUBCやNEMETHコードなどの多様な点字出力への対応などを視野に入れたシステムに拡張していく上で重要な意味をもつ。 単なる点訳システムではなく、数式に対応したOCR技術の導入や、点字から墨字への変換などを視野に入れ、今後の数式文書処理の基本データ形式として使えるようにクラス設計を行い、その上で点訳システムの構築を行っている。 また、本研究は将来的にネットワーク上に点訳サービス拠点の機能をもった理系点字ライブラリーの構築をめざしているが、視覚障害者がネットワークにアクセスするためのシステムの仕様設計も行った。 これらのシステムでは実際に墨字文書を自動点訳する際に日本語の平仮名変換と分かち書きが必要となるが、それには専門用語を十分に含んだ辞書が必要になる。今年度の作業で我々は数学の専門用語について約6千語の用語の選択を行い、それらに読みと、分かち書きのマーク付けを行った。この辞書は我々の点訳システムが実用性を持つために重要な位置を占めるものであり、今後品詞の入力をすると共に応用数学や情報系の言葉の入力、理系専門書に独特の言い回しの採集などを行い拡充していく予定である。
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