1995 Fiscal Year Annual Research Report
全世界の文字の混在処理を可能とするマルチリンガル入出力・文書処理・通信機構の研究
Project/Area Number |
07558275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小原 啓義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40063367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森崎 正人 日本電信電話会社, 光ネットワーク研究所, 主幹研究員
片岡 朋子 早稲田大学, 情報科学研究教育センター, 訪問研究員 (80137075)
片岡 裕 早稲田大学, 情報科学研究教育センター, 訪問研究員
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Keywords | 国際化 / 地域化 / 多言語化 / 多言語処理 / テキスト処理 / デジタル図書館 / 言語教育 |
Research Abstract |
前年度の研究成果であるプロトタイプと詳細設計によって、実際に左から右表記の文字ほぼ全文字、右から左表記のアラビア系文字、縦書きの蒙古系文字の混在入力、出力、基本テキスト処理、通信の総合的実証を行ない、あらゆる文字に対し、1文字の決定が可能であり、現在処理が可能であることを実証した(情報処理学会51回全国大会)。1文字の決定により、入力時の最小入力単位、出力の定義(複数候補図形から1図形の選択、語順再配列)、全文字種混在可能なテキスト処理の範囲、通信におけるISO規格の不備が明示された。さらに、プロトタイプを用いてテキスト処理を言語への依存性で分析し、言語に依存して処理内容を変更しなければならない処理は、スペルチェックやハイフネーションなどの処理であり、基本的なテキスト処理である挿入・削除・検索・出力(1行及び複数行表示における改行・禁則処理)等は、言語に依存しないことを示した。従って、地域化は、1言語の指定によって排他的に処理を決定する排他的1言語処理(エラーメッセージの言語決定等)であり、国際化は、言語に非依存の全文字混在処理、多言語化は、文字に言語名を示すタグによる選択的言語依存処理であることが示され、明確に地域化・国際化・多言語化を定義した(第6回デジタル図書館シンポジウム)。これらの成果によって、1.文字コード変換機構の詳細設計と新プロトタイプを作成し、古代ギリシャの牛耕法書式等を含む歴史的文字にも拡張させ、全世界の文字コードとISOの規格を越えた文字コードと文字のテキスト処理に対応させた。2.各機構の動作証明として、非常に複雑な正書法を持つ蒙古語関連文字(歴史的文字を含む)をコード化してフォントを作成し、実際に検証した(情報処理学会「人文科学とコンピュータ研究会」)。さらに、3.定義表を増加し、非母国語入力者に対応する対応を検討した。以上により、本年度の目的はほぼ達成された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kataoka, Tomoko, et al.: "Definition of the Mongolian Character Codesets Enabling Multilingual Text Manipulation" IPSJ SIG Notes, Computer and Humanities. 96-15. 61-66 (1996)
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[Publications] Kataoka, Yutaka, et al.: "Internationalized Multilingual System-The Waseda I18N & ML System" Digitial Libraries. 6. 22-31 (1996)
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[Publications] Kataoka, Yutaka, et al.: "The Worldwide Multilingual Computing (1-8)" Proc. 51th Annual Convention IPS Japan. 3. 245-260 (1995)