1996 Fiscal Year Annual Research Report
全世界の文字の混在処理を可能とするマルチリンガル入出力・文書処理・通信機構の研究
Project/Area Number |
07558275
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Section | 試験 |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小原 啓義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40063367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森崎 正人 日本電信電話株式会社, 光ネットワークシステム研究所, 主幹研究員
片岡 朋子 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 訪問研究員 (80137075)
片岡 裕 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 訪問研究員 (70288017)
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Keywords | 国際化 / internationalization / 地域化 / localization / ブラウザ / HTML / 構造化文書 / 多言語化 |
Research Abstract |
平成8年度の目標の概要は、GUI、フォント管理機構、印刷部の研究開発、及び、移植性と実用性の検討であった。 1)GUIは、ウイジェット(ブラウザ)、写植機やフォーマッタで問題となる、異なる方向の混在表記(物理垂直表記と物理水平表記)において、正しく出力可能とするための、必須情報とストラテジを求めた。 2)フォント管理機構は、あらゆるビットマップを用いた出力デバイスを統合し、文字図形データを共有し管理するためのアウトライン-ビットマップ・フォントデータベースを設計した。アウトライン・フォントは、最小ではないが、少ない点数でスキャナからデータを作る機構を開発した。 3)印刷部は、上述の機構を用いて、同じデータから解像度の異なるデバイスであるCRTとプリンターへの出力を可能とした。しかし、文字列の折れ曲がり出力など、新たに検討する事項が発生した。 4)移植性と実用性の検討は、実際の動作と、もっとも複雑な表示規約を必要とする、蒙古系もじを使用して、特殊なプロトタイプを用いて行なわれた。その結果、必須情報の確認と、システムの変更点が得られ、修正した。既に、SystemVとBSDで動作しており、移植性の高さに関しては、ほぼ検証が終了しつつある。 本年度の研究は、ほぼ予定を満足した。しかし、フォントの増加は、予定より遅れている。これは、フォントの作成後、文字図形の修正に多大な時間を必要とするためである。GUIや内部の変換機構に関しては、大きな進展があった。特に、HTMLやSGMLのブラウザを複数言語で使用する時の問題点が明らかになったとこが、重要である。また、入力機構では、種々の盲点となっていた問題が発見され、新たな研究が必要となった。これらの成果(部分)は、情報処理学会等で発表済みである。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Kataoka,Y.,et Al.: "The Multilingual Text Processing (1) : Multilingual Processing of Historical Scripts with the Current Scripts" Proc.of the 53rd General Meeting of IPSJ. Vol.4. 123-124 (1996)
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[Publications] Kataoka,T.,et al.: "The Multilingual Text Processing (2) : Codeset Design for Mongolian Related Scripts" Proc.of the 53rd General Meeting of IPSJ. Vol.4. 125-126 (1996)
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[Publications] Oya,T.,et al.: "The Multilingual Text Processing (3) :The Basic and Advanced Multilingual Text Widgets" Proc.of the 53rd General Meeting of IPSJ. Vol.4. 127-128 (1996)
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[Publications] Daikokuya,H.,et al.: "The Multilingual Text Processing (4) : The Multilingual Input Method" Proc.of the 53rd General Meeting of IPSJ. Vol.4. 129-130 (1996)
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[Publications] Uezono,K.,et al.: "The Multilingual Text Processing (5) : Extension of POSIX to Multilingual Processing" Proc.of the 53rd General Meeting of IPSJ. Vol.4. 131-132 (1996)
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[Publications] Kataoka,T.,et al.: "Problems and Solutions for Mongolian Related Sscripts Text Processing" 文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」1996年度研究成果報告書. Vol.3. 81-96 (1996)
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[Publications] Kataoka,Y.,et al.: "Multilingual Computing of All Characters in the World" 文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」1996年度研究成果報告書. Vol.3. 97-108 (1996)
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[Publications] Uezono,K.,et al.: "全世界の文字・言語の混在テキストのための表示機能の国際化" IPSJ SIG Notes,Human Interface. Vol.70,No.8. 55-62 (1997)
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[Publications] Kataoka,Y.: "国際化・多言語化の基礎と実際(前編)" bit,共立出版. Vol.29,No.3. 48-56 (1997)
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[Publications] Kataoka,Y.: "国際化・多言語化の基礎と実際(後編)" bit,共立出版. Vol.29,No.4. 56-65 (1997)