1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610152
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
木下 稔子 光華女子大学, 文学部, 教授 (20153166)
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Keywords | 未来時間 / 時間展望(Time Perspective) / 未来のイベントの特性 / MIM尺度 / 未来のイベントの準備 / 質問紙調査 / シナリオ実験 / 人間関係 |
Research Abstract |
【質問紙調査法による研究】 1.平成7年10月までに、468名の男女大学生を対象に、未来に起こるイベントをできるだけ多く挙げさせ、それぞれの特性、起こる時期や確信などを自由に記述させ、その結果の内容分析を行った。 2.それらの結果に基づき、大学生を対象に、イベントの特性という観点から、一つは、イベントの起こる時点の特定-不特定性と準備の必要性の程度に関して(682名)、もう一つは、イベントの反復性と準備の必要性の程度について(533名)、それぞれ15のイベントを取り上げ、75項目の質問紙調査を行い、分析した。これらの結果は、Motivation Induced Method(MIM)尺度の基礎を構成すると考えられる。 【実験による研究】 1.実験室実験に先立って、親しさと人間関係についての時間的展望に関する4条件のシナリオ実験を行った。被験者は各条件50名、合計200名で。その結果、人間関係における時間的要因を見出すことができた。 2.集団課題解決における時間展望と、リーダーシップとの関係についての実験室実験を、5名からなる4グループで8日間にわたって行ったが、課題の選択の不適切さと、実験途中で被験者に欠員が生じたことなどがあって、必ずしも良い結果とならなかった。平成8年度に、新たに、検討を加えて実験を再度行う予定である。
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