1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610188
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
茂木 豊 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教授 (20166333)
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Keywords | 地方小都市 / 生活構造 / 地域生活 |
Research Abstract |
「地方都市における住民の生活構造と社会的サービス」の研究の一部として、平成7年3月に福岡県田川市内において「田川地域における住民の生活構造と地域生活に関する調査」という表題の調査を実施し、その結果の概要は、平成7年11月に開かれた日本社会学会第69回大会(於琉球大学)において報告した。今年度(平成9年度)は、基本的にはそのときに使用した調査票と同じもので、3月に「田川地域(添田町)における住民の生活構造と地域生活に関する調査」という表題の調査を福岡県田川郡添田町において実施した。 添田町は、平成9年1月1日現在で人口は14,106人で、田川市の南東に位置している。田川市は田川市郡の中心都市であり、添田町はその田川市の周辺の町村の一つである。同町を取り上げた理由は、都市間のハイアラーキ-の存在を前提として住民の生活構造等の探究がなされなければならないからである。例えば、住民の生活の自足性は、今日ではかなり広い地理的範囲の中で成立しており、都市間のハイアラーキ-の存在を無視して捉えることはできない。 調査の対象者は、田川郡添田町の第1、第5、第6、第7投票区に住んでいる30代から50代までの女性から無作為に抽出した402人であった。調査は、3月8日から10日まで、3月14日から16日までの6日間に調査員が調査票を配布し、回収は郵送によるという方法を採用し、250票の回収数であった(回収率は約62パーセント)。現在、平成7年3月に田川市内で実施した調査の結果と比較しながら、回収された調査票の分析を進めている。
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