1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07630083
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高木 信二 大阪大学, 経済学部, 教授 (20226749)
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Keywords | 金・銀本位制度 / 変動相場制 / 在外正貨 / ペッグ制 / 外国為替管理法 |
Research Abstract |
本年度は、パーソナルコンピューターと各種データベース用ソフトを導入し、戦前から戦後にかけての日本の為替制度の計量的分析のなかで、特に変動が著しい戦間期の金本位制度、銀本位制度、変動為替制度に関する各種文献の中から関連する項目を探索のうえデータベース化をはかった。 (1)戦前、欧米諸国にならい銀本位制から金本位制への移行した経緯。 (2)戦間期において金本位制の前提条件となる金の輸出を禁止したが、著しい円の減価に対して外貨建ての銀行口座「在外正貨」を使い市場介入を行った事。特にドルに対する為替レートの変動を抑制するためにペッグ制をとっていたにもかかわらず欧州各国と同様の変動相場制を導入せざるを得なかった経緯。 (3)再び金本位制度に復帰した後、円の減価に対して「外国為替管理法」の導入により円の安定をはかった事。 以上の点が明らかとなった。ほかに平成8・9年度と引き続き行う本研究の基礎的資料の一部も併せてデータベース化を行った。
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