1995 Fiscal Year Annual Research Report
サイエンスパークにおける技術の地域への定着化と地域経済に与える効果の研究
Project/Area Number |
07630103
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 伸爾 東京工業大学, 研究・情報交流センター, 助教授 (50016573)
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Keywords | サイエンスパーク / 技術移転 / 地域経済 / 地域リエゾン / 実態調査 |
Research Abstract |
研究初年度である今年度は、日本の全サイエンスパークのうち、地域への技術移転を活発に行っているとみられる代表的なケースを選び、その中核的研究施設および企業研究施設について、そこでの研究開発機能と技術移転機能を明らかにするための予備調査として全国6ヵ所のサイエンスパークの訪問面談調査を実施した。この予備調査結果を踏まえつつ、本調査Iとして全国のサイエンスパークおよび関連組織150ヵ所にアンケート調査を実施した。アンケートについては回収と解析の途上にある。 この調査研究の結果、今までのところ概略次の結果と結論が得られた。 1)日本のサイエンスパークの技術移転の実態についてキ-概念と主要な要素を把握できた。 2)日本のサイエンスパークの技術移転の為の諸資源を数量的に把握できた。 3)全サイエンスパークについて技術の定着化の傾向についての分類が可能となった。 4)全サイエンスパークについて技術移転のためのネットワークの類型が把握できた。 5)全サイエンスパークについて地域経済に与える効果の度合いについての実態と方向性の把握が可能となった。 6)全サイエンスパークについて地域経済に有効な効果を与えるための協力体制について基礎概念が得られた。 7)地域経済への有効な効果を与えるための有力な概念として地域リエゾン機能を提唱した。 以上の結果は、増田伸爾,Sネット,No7, 「地域リエゾンの概念と役割」,1996.1,Shinji MASUDA, S-net Japan Vol. 4, "The Concept and the Role of the Regional Liaison Function 1995.1 2,増田伸爾,第5回サイエンスパークシンポジウム予稿集,「地域リエゾン活動の概念について」,1996.3,において報告されている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shinji MASUDA: "The Concept and the Role of the Regional Liaison Function" S-net Japan. Vol.4. 1-2 (1995)
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[Publications] 増田伸爾: "地域リエゾンの概念と役割" Sネット. No.7. 2-3 (1996)
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[Publications] 増田伸爾: "地域リエゾン活動の概念について" 第5回サイエンスパークシンポジウム予稿集. 16-22 (1996)