1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640455
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
笠谷 祐史 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (30257555)
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Keywords | 高圧X線回折 / 水素結合系物質 / 構造相転移 |
Research Abstract |
1.圧力発生装置として標準タイプより約5割ほどブラインド領域を狭くした単結晶X線構造解析用ダイヤモンドアンビル・セルを作成した。 2.精密X線結晶構造解析を行うため、ダイヤモンド,圧力媒体,試料によるX線の吸収を補正する解析プログラムの作成した。 3.さらに、水素及び重水素等の軽原子の原子座標位置を精確に求めるため、消衰効果を精密化の段階で補正する解析プログラムの作成した。 現在ダイヤモンドアンビル・セル中にセットしたK_3D(SO_4)_2単結晶の精密X線結晶構造解析を室温・常圧下で実行中である。今後は、圧力・温度を変化させてK_3D(SO_4)_2単結晶の精密X線結晶構造解析をおこない重水素原子の振る舞いを明らかにする。さらに、当初の計画通り(ND_4)_3D(SO_4)_2についても同様の研究を行い、水素結合系物質の同位元素効果に対する新たな知見を得る予定である。 また当初計画にはなかったが、最近見いだされた水素結合系の強弾性体物質CnADP(n=2,3,4)の室温構造を明らかにし代表的な水素結合系強誘電体KDPとの比較を行った。
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