1996 Fiscal Year Annual Research Report
イオントラップを用いた極微量元素の化学種を含む分析法の開発
Project/Area Number |
07640758
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
末木 啓介 東京都立大学, 理学部, 助手 (90187609)
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Keywords | RFイオントラップ |
Research Abstract |
RFイオントラップを円筒形のセルを作製して、イオン化した分子・原子についていくつかの試みを行なったイオン化したもののトラップされる量は微量であることが判った。現実にそのトラップ率ではppm程度の試料とトラップ化は困難であることが判った。 RFイオントラップを円筒形のセルにしたことによって、トラップされるイオンの寿命はかなり短い(10^<-5>sec)が今回とテストでは寿命も考慮して、イオントラップ効率などを調べた。筒単な系としてN_2、O_2などのガスを熱化によるイオン化でトラップへの導入を行なったが、その効率は<10^<-8>となった。これに対して、イオンの検出率を10^<-2>とした時に、ppm程度の微量物質では、もとの試料が>10^<16>である必要があった。この量は数mgの試料を必要としており現実にもっと少量の試料への適用は困難である。
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