1995 Fiscal Year Annual Research Report
海産魚の口腔保育習性と活用機能からみた骨格系構造の進化学的研究
Project/Area Number |
07640947
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | The Yokosuka City Museum |
Principal Investigator |
林 公義 横須賀市自然博物館, 主任学芸員 (40083109)
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Keywords | テンジクダイ科 / 口腔保育 / 骨格系 / 繁殖行動 / 形態機能 / 系統進化 |
Research Abstract |
平成7年度は潜水観察を、鹿児島県奄美大島の沿岸域で実施する予定であったが、奄美大島付近海域の群発地震により、沖縄県八重山郡西表島(東海大学海洋科学センター)に収集と観察フィールドを変更せざるを得なかった。従って旅費の予定額を多少変更した。しかしテンジクダイ科魚類の分布種数や観察に必要な数量は十分に確保できた。 水中VTRシステムは使用に際して多少の熟練を要するので、平成7年度は主に予備観察における撮影実験とし、本格的な水中観察は平成8年度に主体をおくことにした。産卵行動と保育行動の撮影には、フィールドでの本科魚類の産卵期が本州沿岸域とくらべると長期にわたるので、比較的容易に(平成7年度は12種類)産卵・口腔内保育状況を撮影できた。 平成7年度の各骨格系の部分的な観察と計測は、デジタルマイクロスコープ(KEYENCE社製:レンタル使用)を用いて実施し、データの保存(フロッピ-ディスクによる)や画像の保存(VTRプリンターによる)がきわめて容易であり、光学顕微鏡による問題点がいくつか解消された。
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Research Products
(2 results)