1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650049
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
山家 光男 岐阜大学, 教養部, 教授 (90159202)
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Keywords | 固体レーザー / 可変波長 / 遷移金属イオン / 酸化物結晶 / 不規則置換型結晶 / チタニウムイオン / クロムイオン / スペクトロスコピー |
Research Abstract |
不純物TiO_2を添加したCaYAlO_4,CaGdAlO_4不規則置換型結晶を還元雰囲気中(不活性ガスと水素ガスの混合ガス)で育成した。低い水素分圧(0.5-1%)のとき十分にTi^<4+>からレーザー活性イオンTi^<3+>への変換が十分に行われなかった。また、5%以上の分圧のとき酸素欠陥を伴ったTi^<3+>イオンが形成され、Ti^<3+>からの発光は観測されなかった。この結果は隣接する酸素欠陥がTi^<3+>発光を阻害することを示している。酸素欠陥を伴わないTi^<3+>への変換は水素分圧として2%程度が最適であることを示した。 次に不純物Cr_2O_3を添加したCaYAlO_4,CaGdAlO_4不規則置換型結晶を不活性雰囲気中で育成した。不規則置換型結晶の特徴はCa^<2+>とY^3(Gd^3)イオンがランダムに格子点上を分布し、Cr^<3+>のまわりの状態を大きく変化させる。Cr^<3+>の電子エネルギー準位は結晶場の大きさに従って分布し、光学スペクトルに不均一幅が期待される。レーザーによる選択励起により、励起波長をいろいろと変えたとき、740nm近くで観測された発光スペクトルのピーク波長が線形的に変化することにより、その不均一な幅を実験的に推定した。これらの結晶ではレーザー発振の波長範囲をさらに広げる可能性のあることを示した。
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Research Products
(1 results)