1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650153
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Research Institution | NIHON University |
Principal Investigator |
大谷 利勝 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 和義 日本大学, 生産工学部, 助教授 (10060104)
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Keywords | 光造形法 / 感光性樹脂 / 積層模型 / 光ファイバ / 二次硬化 |
Research Abstract |
迅速な模型製作法の一つとして注目されている光造形法は機械部品等の試作用モデル、義歯製作用の顎骨模型、宝飾等の分野で普及しつつある。さらに広く普及するには装置の価格が安価になることが必要である。市販装置の価格が高価な一因としては、光源にレーザ光を使用していることが挙げられる。そこで本研究では、光源に比較的安価な水銀キセノンランプを用い、これに光ファイバを接続して紫外線を導光し、光ファイバの走査速度、距離等をパーソナルコンピュタ-で制御する安価な装置を試作した。また、光造形法は硬化した樹脂を積層して模型を製作するので、1層の厚さを可能な限り薄くしているが、模型の斜面部は微視的には階段状になる。そこで、階段状の斜面部に二次硬化を行い、平滑な斜面部を有する模型の製作を検討した。 平滑な斜面部を有する模型の製作法は、ガラス板の上に離型性を改善するためテフロンFEPフィルムを圧着し、このガラスの上に感光性樹脂を置き、この中に階段状の斜面部をのせてガラスの下部より紫外線を照射して二次硬化させると平滑な斜面部が得られた。斜面部が平面の場合には本法の適用が有効であったが、斜面部が曲面の場合には、適用できない。その対策としては光ファイバを液状の樹脂に挿入して、ファイバ出光端と樹脂間に空気層を設け、硬化した樹脂が模型に付着するようにしてファイバを曲面に沿って走査する方法が考えられるので今後この方法を検討したい。
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Research Products
(1 results)