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1995 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚筋炎の病態解析=筋・肺組織における免疫応答と増殖因子・サイトカイン

Research Project

Project/Area Number 07670516
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

縄田 泰史  千葉大学, 医学部, 助手 (60228103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉沢 和宏  千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
Keywords皮膚筋炎 / 免疫応答 / 増殖因子 / サイトカイン
Research Abstract

本研究は、皮膚筋炎(DM)の筋病変および肺病変の病態を明らかにする目的で、病変局所における免疫応答に関与する因子を解析するものである。各筋炎症例(DMおよび多発性筋炎(PM)の生検筋組織におけるサイトカイン、増殖因子の局在・発現を血管内皮、浸潤単核球における接着因子等と共に解析した。
その結果、1.basic FGFは、PM/DMでは筋線維表面・および核に局在しPMではDMより強く、またCPK高値で筋傷害の強い例では、より強い発現を認めた。2.TGF-βに関しては、PMでは筋内鞘および同部への浸潤細胞、DMでは筋周鞘血管周囲の浸潤細胞に著明な局在を認めた。3.PDGF-AA,PDGF-BBに関しては広汎に認められたが、特異的な所見ではなかった。4.IFNγはPM/DMともに、細胞浸潤の強い部位の筋表面全周性および血管周囲浸潤細胞、血管内皮等に局在を認めた。5.TNF-α,IL-1βは浸潤単核球の多くで発現を認めたが筋線維には認められなかった。
増殖因子に関しては、basic FGFは特にPMにおける筋傷害・再生との関連、TGF-βもPMで細胞浸潤部における活性化が示唆されたが、PDGFには特定の傾向は認められなかった。またサイトカインに関しては、TNF-α,IL-1βの発現は浸潤細胞に限局していたが、IFNγはPM/DMともに浸潤細胞および周囲の筋線維にも認められた。またICAM-Iの発現はPMでは浸潤細胞および接する筋線維に認められたが、血管内皮での発現はDMのみに認められ、DMではPMと異なり筋周鞘部血管を中心とする免疫応答が重要であることが示唆された。

URL: 

Published: 1997-02-25   Modified: 2016-04-21  

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