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1995 Fiscal Year Annual Research Report

肝炎発症機序におけるCD4T細胞の意義

Research Project

Project/Area Number 07670623
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

鴨川 由美子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60211174)

KeywordsB型慢性肝炎 / CD4T細胞 / Th1 / Th2
Research Abstract

肝炎におけるCD4T細胞の役割
これまで、日本における慢性肝炎、肝硬変、肝癌の発生母地となってきたHBVウイルス感染における、CD8陽性の細胞障害性T細胞の肝細胞障害についてはこれまで、種々の報告を見てきた。しかし、感染防御に関わる抗体産生や、これら細胞障害性T細胞を制御するといわれている、CD4陽性のヘルパーT細胞については明らかな報告が認められなかった。そこで我々は、慢性B型肝炎患者、およびワクチンを接種した健常人末梢血リンパ球よりHBV特異的なCD4T細胞を分離し、クローニングしてきた。さらに近年CD4T細胞は、細胞性免疫に関与すると言われるTh1と呼ばれるサブタイプと液性免疫に関与するといわれ、Th2と呼ばれるサブタイプに分かれ、どちらが活性化するかによって病態が異なる疾患が存在することが報告されている。そこで我々は我々のクローニングしてきたCD4T細胞がどちらのパターンに属するかを、培養上清のサイトカイン(IL-2,4,IFNg)をELIZAのシステムを用いて検討した。この結果、健常人、慢性患者からクローニングしてきたヘルパーT細胞ともに、特異的なサブタイプへの偏りは認められなかった。また、クローン自体の産生するサイトカインはTh1,Th2と明らかに区別されるパターンではなく、両者の混合したパターンつまり、TH0と呼ばれるサイトカインのパターンをとることが多かった。今後はこれらヘルパーT細胞が生体内でどのように、抗体産生を含む感染防御に関わっているかを患者らよりえられたHBV特異的なB細胞クローンを作成しin vitroの実験系において、その抗体産生系に与える影響を検討する予定でいる。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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