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1995 Fiscal Year Annual Research Report

C型肝炎における肝障害機序の解析

Research Project

Project/Area Number 07670640
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Metropolitan Organization for Medical Research

Principal Investigator

藪 剛爾  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 微生物研究部門, 研究員 (60240793)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小原 道法  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 微生物研究部門, 研究員 (10250218)
Research Abstract

HCV抗原を標的とするin vitroでのCTL assayの生理的な糸を構築するため、HCV組み替えワクチニアウイルス(core, E1, E2)およびアデノウイルス(core, E1, E2)を用いた細胞標的の解析を行った。すなわち、組み替えワクチニアウイルス、および組み替えアデノウイルスのHela細胞での発現をFACSおよびWesternblotで確認した。その発現の量や仕方を比較検討して、細胞傷害性T細胞の標的としての蛋白発現条件を検討した。ワクチニアウイルスはMOI=0.5-1、アデノウイルスはMOI=5で感染させ、発現までの時間はワクチニアが15時間以内、アデノが24時間から48時間ぐらいが非特異的細胞傷害が少ないと考えられた。しかしながら、アデノウイルスでは超遠心でウイルス部分を純化させないと、ウイルス産生の際のキャプシド蛋白等が強い非特異的細胞傷害を示し、そのままではCTL assayに用いることができないと判明した。しかし、純化したウイルスではほとんど非特異的細胞傷害は認められず、in vitroでのCTL assayでの標的として良いモデルを構築できると考えられた。一方、HCVの持続感染の一因として宿主の免疫応答の不全に理由を求めるとした場合、CTL epitopeの少なさや抗原性の弱さが考えられる。この点をより強力に解析すべく、CTL誘導のための抗原呈示の条件を、抗原呈示細胞の側から解析した。すなわち、抗原呈示細胞の条件としては、GM-CSF等のサイトカインで刺激した細胞群でより強いT細胞の抗原特異的細胞増殖が認められた。さらに末梢血樹状細胞を純化した抗原呈示細胞群ではその傾向がさらに強く認められた。このように、HCVの免疫応答を解析する上でも、抗原呈示細胞の亜分画化やサイトカインによる刺激は有用であると考えられた。現在、抗原呈示能のHCV応答に関する影響を解析するため、樹状細胞のより高度な純化の方法や長期培養法につき検討中である。

URL: 

Published: 1997-02-25   Modified: 2016-04-21  

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