1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670675
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
工藤 新三 大阪市立大学, 医学部, 助手 (20186406)
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Keywords | 肺癌 / 化学療法 / 放射線治療 / 併用療法 / 塩酸イリノテカン / シスプラチン |
Research Abstract |
肺癌の2種類のCell line/Ma-1(adenocarcinoma),Ms-1(small cell carcinoma)を用い、既に放射線治療との併用効果が臨床的にも確認されているシスプラチンを対照とし、塩酸イリノテカンの代謝活性体であるSN-38を用い、それぞれの薬剤に細胞を24時間暴露したあと放射線を照射した。各薬剤単剤、放射線単独及び両者の併用の場合について殺細胞効果をMTT assayにより検討し、isobologramにより併用効果を確認した。SN-38は、放射線との併用でMa-1ではadditive effect、Ms-1ではadditive〜supra-additive effectの結果が得られた。これは、同一条件で検討を行なったシスプラチンと同等の併用効果であった。併用効果のメカニズムについては、Flowcytometerにより検討した。その結果、Ma-1,Ms-1共に併用効果を示す濃度のSN-38を作用させるとG2M期への集積を認めた。一方、S・G1期は、横ばいないし低下を示した。放射線は細胞周期のG2M期に感受性があることからSN-38と放射線の併用効果の作用メカニズムの一つの説明になると考えられた。これらの成果は、日本癌学会総会(oral presentation,♯2184,1995)及び1995年度ASCO(American Society of Clinical Oncoligy,non-small cell lung cancer session,♯1109,1995)のposter prezentationをする機会が与えられ日本ならびに世界の注目を集めた。これらの結果を論文にまとめCellular Phamacology 1996 acceptされた。さらに、大阪府立羽曳野病院第2内科の高田、田村らとの共同研究を行ない、Ms-1を用いてヌードマウス皮下に腫瘍作り、それに放射線及び塩酸イリノテカンを投与するin vivoの併用療法の検討を行なった。その実験においても併用効果が確認された[AACR,♯3599,1995)。 以上の結果に基づき、我々は、大阪市立総合医療センター呼吸器内科、大阪府立羽曳野病院第2内科との共同研究で塩酸イリノテカンと放射線の同時併用の臨床第I/II試験を行なった。26例のIII期非小細胞肺癌を対象とし効果及び副作用を検討した。その結果耐容可能な福作用の範囲内で良好な結果を得られた。その結果は本年度のASCO(non-small cell lung cancer session,♯1102,1996)のposter prezentationをする機会が与えられた。
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Research Products
(1 results)