1995 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病の老人斑・神経原線維変化の形成機序解明に関する実験的研究
Project/Area Number |
07670740
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
埜中 征哉 国立精神・神経センター, 微細構造研究部, 部長 (80040210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 治 国立精神, 神経センター・神経研究所・微細構造研究部, 研究員
後藤 雄一 国立精神, 神経センター・神経研究所・微細構造研究部, 室長 (20225668)
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Keywords | rimmed vacuole / クロロキン / β-アミロイド / タウ蛋白 / チューブリン / アポリポ蛋白E |
Research Abstract |
1 クロロキンミオパチーラットの作成:クロロキン処理をそれぞれ4,6,8,10および12週間行ったクロロキンミオパチーラットを制作した。このクロロキンミオパチーラットのひらめ筋について検討した。 2 クロロキンミオパチーラットの組織化学的および免疫組織化学的検討 (1)経時的組織変化: クロロキン処理4週までは組織学的には変化がみられないが、6週以降のひらめ筋では筋線維の大小不同とともに、rimmed vacuoleを有する筋線維が認められた。Rimmed vacuoleを有する筋線維の数は徐々に増加し、12週では大半の筋線維にrimmed vacuoleが認められた。時に、壊死線維および炎症性細胞浸潤が散見された。 (2)各種蛋白の蓄積時期: 抗-β-アミロイド前駆体蛋白,β-アミロイド,タウ蛋白,チューブリンおよびアポリポ蛋白E抗体を用いて検討を行った。β-アミロイド前駆体蛋白,β-アミロイド,タウ蛋白およびチューブリン陽性物質はrimmed vacuoleが形成される初期(6週)からrimmed vacuoleを有する筋線維内に認められた。β-アミロイド前駆体蛋白,β-アミロイドおよびタウ蛋白陽性物質は初期からrimmed vacuole内にみられるのに対して、チューブリン陽性物質は筋鞘膜下にみられた。Rimmed vacuoleを有する筋線維にみられるタウ蛋白の蓄積は、チューブリンよりむしろβ-アミロイド前駆体蛋白β-アミロイドの蓄積によく一致していた。一方、アポリポ蛋白E陽性物質は後期(12週)でのみ認められた。 (3)タウ蛋白のリン酸化: リン酸化依存抗タウ抗体を用いた検討では、クロロキンミオパチーラットにみられるタウ蛋白はリン酸化されていた。
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