1995 Fiscal Year Annual Research Report
ハイビジョン生体顕微鏡によるニトログリセリンに対する冠微小血管拡張反応の解析
Project/Area Number |
07670828
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kawasaki College of Allied Health Professions |
Principal Investigator |
平松 修 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 助手 (50208849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 博之 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 助手 (00241216)
松本 健志 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 講師 (30249560)
後藤 真己 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 助教授 (50148699)
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Keywords | ニードル型CCD生体顕微鏡 / ニトログリセリン / 微小冠循環 / 細動脈 / 細静脈 |
Research Abstract |
心臓は絶えず収縮弛緩を繰り返し、莫大なエネルギーを消費している。このエネルギー産生に必要な酵素や栄養素の供給路である冠動脈に狭窄が生じ自己調節を超えると短時間のうちに虚血に陥り、最後には心筋梗塞を来す。ニトログリセリン(NTG)は虚血性心疾患の治療の代表的薬剤であり、その作用機序は、(1)冠動脈系を拡張させ心筋への酸素供給量を増加させる。(2)動脈容量血管を拡張させ、静脈系から心臓に戻ってくる血液量を減少させることにより、心仕事量を減少させる。という主に2つの作用が考えられている。NTGの冠血管に対する作用メカニズムは、心外膜側の冠血管についてはかなり解析されているが、心筋虚血に陥り易い心内膜側での冠細動脈に対する拡張反応については観察方法がないため全く評価されていない。 本発明では、ニードル型のCCD生体顕微鏡を用いて、NTGが心内膜側の種々のサイズの細動脈の拍動特性に及ぼす影響について検討した。その結果、NRGは比較的大きな細動脈(>100μm)を拡張させたが、小さな細動脈(<100μm)は拡張させなかった。また、NTGは大きな細動脈の拡張末期から収縮末期までの血管径の変化を増強し、拍動性を増した。一方、小さな細動脈ではNTG投与前後で有為な変化は示さなかった。すなわち、NTGは比較的大きな細動脈を拡張させ、これの血管の収縮期一拡張期拍動を増加することが窺われた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 千葉容子,平松修 他: "ヒト末梢細動静脈に対するニトログリセリンの血管拡張効果" 脈管学. 35. 798 (1995)
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[Publications] 矢田豊隆,平松修 他: "反応性充血時の心内膜側と心外膜側細動脈の血管拡張反応の差異について" 脈管学. 35. 930 (1995)
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[Publications] 仲本博,平松修 他: "高品位CCD生体顕微鏡の開発とその微小循環観察への応用" 信学技報. 95. 69-74 (1995)
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[Publications] Toyotaka Yada, Osamu Hiramatu et. al.: "Direct in vivo observation of subendial arterioles respons during reactive hypereia" Circulation Research. 77. 622-631 (1995)