1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670911
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
松浦 裕行 東邦大学, 医学部, 講師 (80199752)
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Keywords | 心不全 / 細胞培養 / ラット / 心筋障害 |
Research Abstract |
本研究では"Anthracycline系抗ガン剤の心毒性では心筋細胞壊死に先だって不顕性収縮障害を呈した後、臨床的に明らかな心筋障害が成立する"との仮説をたてて心筋障害の予防を最終目標とし、当面の研究目標を"ラット培養心筋細胞におけるin vitro心不全モデルの確立"とした。 ラット成獣心由来の単離心筋細胞の抽出、培養の具体的手順は(1)ラットをヘパリン化し、ネンブタールで麻酔して心臓を滅菌的に取り出す。(1)潅流装置に固定してHEPES buffer液、次にcollagenaseを含む液で心筋を潅流。(3)心室心筋を細切し、collagenaseとtrypsinを含む潅流液で処理後濾過する。(4)細胞浮遊液を遠心後、沈殿した細胞を再浮遊させ100mmデイッシュに分注し、培養する。 ラット心筋から採取した心筋は、その形状が棹状で紋様が見えること、採取直後の棹状な形態を持つ細胞が10日〜2週間程度で総てアメーバ状の偽足を有する細胞に移行し、かつ培養皿に付着したままであることからもviableであると判定した。当初の目標とした、顕微鏡下での培養細胞の収縮状態の観察は未だ成功にに至っていないが、カテコーラミン投与により細胞が収縮し、その画像をコンピュタに読み込んでNIHの作製したソフトを用い、収縮能(細胞の長軸・短軸の短縮率と細胞の面積の縮小度)を測定した。その結果、noradorenaline10^<-9>10^<-5>Mの生理的濃度の範囲では、濃度非依存性に長さで80%、面積で60%の縮小率を示した。
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