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1996 Fiscal Year Annual Research Report

コルチゾール生合成阻害薬を用いた難治性うつ病の治療と病態研究

Research Project

Project/Area Number 07671068
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

岸本 朗  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (00093584)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 雄一  鳥取大学, 医学部, 講師 (50213179)
Keywords難治性うつ病 / コルチゾール / CRH / ACTH / メチラポン / 高コルチゾール血症 / コルチゾール合成阻害薬
Research Abstract

現在、精神科臨床においては、複数の抗うつ薬に抵抗してうつ状態が持続するいわゆる難治性うつ病者が存在し、難治性うつ病者ではしばしばうつ病の急性期にみられるような高コルチゾール(COR)血症が持続的に観察されることがある。しかしながら現段階において、1)高COR血症が治療的に除去された場合、どのような臨床的変化が観察されるのか、あるいは、2)この高COR血症がどのようなメカニズムによって出現するのか、は明らかになってはいない。そこで本年は、1)について知るために、昨年度に引き続いてCOR合成阻害薬のmetyraponeを、数人の難治性うつ病者に対して追加使用した。また2)を検討するために、多数の難治性うつ病者に対してcorticotropin-releasing hormone(CRH)を負荷し、得られたadrenocorticotropic hormone(ACTH)やCOR反応を測定し、他の対照者との間で比較検討した。
本年度実績としては、metyraponeをさらに6例の難治性うつ病者に使用し、その結果、本薬剤の使用例は合計9名(平成7年度にすでに実数3名、延べ3回を終了、平成7年、8年両年度に行ったmetyrapone療法の延べ回数は、症例によって複数回の施行例があるため16回)となった。
さらに平成8年度において、CRH負荷試験を施行した対象者は、難治性うつ病者n=11,非難治性うつ病者n=4,健常者n=7,寛解うつ病者n=15,および未治療うつ病者n=14、合計51名となった。ただし当初目的としていたmetyrapone療法施行前後におけるCRH負荷試験の施行は、治療後の検査施行時点をどこにとるかといった技法的問題が明らかとなり、結果的にわずか1名に対して施行したに止まった。
以上の結果は別に研究成果報告書概要にまとめた。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 飯塚 浩、岸本 朗他: "難治性うつ病に対するコルチゾール生合成阻害剤の臨床応用." 日本神経精神薬理学雑誌. 16. 33-36 (1996)

  • [Publications] 飯塚 浩、中村準一、岸本 朗他: "難治性うつ病における視床下部-下垂体-副腎皮質系機能に関する研究." 米子医学雑誌.47. 80-192 (1996)

  • [Publications] 岸本 朗、中村準一他: "コルチゾール合成阻害剤を用いた難治性うつ病の治療" 厚生省精神神経疾患研究委託費感情障害の神経科学的成因及び治療に関する研究平成7年度研究報告書.97-101 (1996)

  • [Publications] 飯塚 浩、岸本 朗他: "うつ病の治療経過における視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA)系機能に関する研究-CRH負荷試験を通して-" ACTH RELATED PEPTIDES. 7. 113-118 (1996)

  • [Publications] 岸本 朗: "うつ病における高コルチゾール血症の意味とコルチゾール合成阻害剤の臨床応用." 脳と精神の医学.7. 47-51 (1996)

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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