1996 Fiscal Year Annual Research Report
u-PA受容体及びPAIの癌転移機構における役割と転移抑制効果の基礎的検討
Project/Area Number |
07671378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
西野 暢彦 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80228197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50193967)
今野 弘之 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00138033)
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Keywords | u-PA / u-PAR / PAI / 癌転移 |
Research Abstract |
u-PAのinhibitorであるPAI-1、PAI-2はu-PAと結合し、その活性を阻害することが判明している。このPAI-1、PAI-2によるu-PAの活性阻害に伴い、u-PA関連性の腫瘍浸潤能が抑制されるかどうかは明らかにされていない。 そこで、本年度の研究として、ヒト腫瘍細胞株を用いて、u-PA、PAI-1、PAI-2投与による腫瘍細胞の増殖、浸潤能の変化を検討した。 (1)細胞増殖能の変化 ヒト胃癌細胞株(MKN-28)の細胞浮遊液にu-PA、PAI-1を投与し、各時間反応させた後、MTT assayで生存細胞数を計測した。 結果:u-PAは、濃度依存性に腫瘍細胞増殖効果を示した。 PAI-2は、時間及び濃度依存性に腫瘍細胞増殖抑制効果を示した。濃度に関しては、18.5nM以上の高濃度では、完全に腫瘍増殖を抑制することができた。 (2)細胞浸潤能の変化 Matrigel-coated Boyden chamberを用い、ヒト線維肉腫細胞株(HT-1080)の細胞浮遊液にu-PA、PAI-1、PAI-2を投与し、浸潤細胞数を計測し。 結果:u-PAは濃度依存性に腫瘍細胞浸潤効果を示した。 PAI-1、PAI-2は腫瘍細胞浸潤抑制効果を示した。特に同濃度では、PAI-2よりPAI-1で著明な腫瘍細胞浸潤抑制効果を示した。
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