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1995 Fiscal Year Annual Research Report

肺保存液における至適カリウム濃度およびそのメカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 07671486
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

平井 一成  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (50254537)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 別所 俊哉  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60254538)
三好 新一郎  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (00190827)
Keywords肺保存 / カリウム濃度 / ウサギ肺
Research Abstract

カリウム濃度K=4、30、60、100mEq/Lの4種類の保存液*を作成し、それぞれで60cmの高さからウサギ肺(NewZealand White rabbit)をflushした(n=各3)。flush時の最高平均肺動脈圧はそれぞれ10.3、11.0、26.0、35.7mmHgで、K=4と30の間に有意差はなく、K=4・K=30とK=60の間、K=100の間、およびK=60とK=100の間にそれぞれ有意差を認めた。K=60、100でのflush圧の上昇は高濃度のカリウムによる肺動脈の収縮が原因と考えられ、肺保存液の許容カリウム濃度は30〜60mEq/Lの間に上限があると思われた。
肺血管内皮細胞・平滑筋の機能が正常の場合noradrenarine(NA)を投与すると肺動脈圧は上昇し、引き続きserotonine(5-HT)やacetylcholine(Ach)を投与すると内皮細胞で産製されるNOを介して平滑筋が弛緩し、肺動脈圧は下降するといわれている。K=4の保存液でflushして直後の肺を用いて再灌流を行い、NA、5-HT、Achに対する対応を検討したが、NA(10^<-8>〜10^<-3>M)、5-HT(10^<-7>〜10^<-5>M)、Ach(10^<-9>〜10^<-5>M)の濃度において灌流圧の変化は乏しく、dose responceが得られなかったため肺血管の機能を定量するには至らなかった。灌流液のカルシウム濃度を変えてみたが結果に影響を与えなかった。このため内皮細胞障害を評価するコントロールを得られなかった。
そこで現在は肺血管内皮細胞機能のパラメーターとして肺でのセロトニンuptake、内皮障害のパラメーターとしてthrombomodulineの測定を検討中である。
*Na+K;172mEq、Cl;100mEg/L、Mg;2mEq/L、PO_4;35mEq/L、グルコース;1%、デキストラン40;2%、pH7.4

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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