1996 Fiscal Year Annual Research Report
脊柱側彎症における変形の三次元的解析と肺機能の検討
Project/Area Number |
07671622
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Research Institution | KEIO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鈴木 信正 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50051800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 裕 慶應義塾大学, 医学部・整形外科学, 助手 (90239989)
吉田 祐文 慶應義塾大学, 医学部・整形外科学, 助手 (20230758)
小野 俊明 慶應義塾大学, 医学部・整形外科学, 助手 (10169336)
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Keywords | 脊柱側弯症 / 体幹変形 / モアレ法 / 呼吸機能 |
Research Abstract |
平成8年度研究実績の概要: 1)研究対象例のX線像、胸部CT像、モアレ像をデジタルスチルカメラと画像処理用コンピュータを用いてデジタル画像として記録し、これまでに作製した側弯患者の臨床項目、検査結果のデータベースに画像データベースとして付け加えた。 2)モアレ画像および胸部CT像を定量的かつ迅速に分析するために、コンピュータ画面上で画像解析するためのコンピュータープログラムを作製した。モアレ像の分析は、背面隆起による変形を表す水平断面の分析に加え、冠状面での変形を表すパラメーターについても検討した。CT画像については、一高位の水平断面像での胸郭変形を表すパラメーターの解析に加え、複数高位の水平断面像を用いて3次元的な再構築を行い分析する画像解析システムについても検討した。 3)これらの今回作製したデータベースおよび画像解析プログラムを用いて、以下について検討を行った。 (1)2年以上経過した装具治療群を対象として、治療前後のモアレ像から体幹変形を表す各種パラメーターおよびHump Sumを求め統計処理を行い、装具の持つ体幹変形矯正効果について検討した。 (2)従来の単純X線とモアレ撮影に加え、胸部CTと肺機能検査を行った側弯患者を対象として、Cobb角、Hump Sum、CT像からの胸郭変形を表す各種パラメーター、肺機能検査結果などを統計処理し、3次元的な体幹変形評価法と肺機能との関連について検討した。
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