1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671706
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐藤 一成 秋田大学, 医学部, 助手 (90270842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守山 正胤 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90239707)
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
加藤 哲郎 秋田大学, 医学部, 助教授 (40004642)
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Keywords | 血管内皮成長因子 / 膀胱癌 / 血管増生阻害剤 / 血管内皮成長因子受容体 |
Research Abstract |
平成7年度は動物を用いて2つの実験を行った。すなわち、1.ラットにN-buty1-N-(4-hydroxybuty1) nitorsamine(BBN)含有水を10週間摂取させて、膀胱腫瘍発生まで隔週に20週間にわたり経時的にラットを屠殺し、膀胱を摘出した。そして、この膀胱組織でのVEGFとFGFsの経時的な発現を調べた。また、2.このBBN含有水を摂取させることとともに血管増生阻害剤(TNP-470)を15mg/kg隔日に10回皮下投与した。そして、腫瘍の発生数と大きさを比較し、TNP-470投与による抗腫瘍効果を検討した。 BBN投与開始が6月はじめであったため10月から発生した膀胱腫瘍の解析を開始しているので、最終的結果は出ていないが、現時点では腫瘍の発生進展にともない血管増生因子、特にVEGFの発現が高進するという傾向が得られている。これに対して、bFGFの発現レベルは低く、発現量の増加は明らかではない。 血管新生阻害物質投与実験では、TNP-470投与群と非投与群に腫瘍発生様式に差はみられず、TNP-470のこの投与量と期間では腫瘍発生を抑制できなかった。 ヒト膀胱癌については腫瘍発育様式と血管増生因子発現の有意な関連を見いだすべく、VEGF、bFGF、KDR、およびFLT-1に対する抗体を用いた免疫組織染色を行い検討中である。
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