1995 Fiscal Year Annual Research Report
免疫隔離システムを利用した in vivo 抗癌剤感受性試験
Project/Area Number |
07671765
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西田 正人 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00110875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 肇 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60197754)
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Keywords | 抗癌剤感受性試験 / マイクロカプセル / 組織培養 |
Research Abstract |
1.アルギン酸マイクロカプセルの作成 アルギン酸マイクロカプセルの製法はLimの方法,Sunの方法が知られているが、我々は生体内での組織反応がより少ないとされるSunの方法、即ちゲルビーズ表面膜の硬化を,0.12%アルギン酸ナトリウム溶液で図る方法で行うことにした. 1.3%アルギン酸ナトリウム溶液を2.5ccディスポシリンジにとり26ゲージ針を用いて,1.1%塩化カルシウム中に一滴ずつ滴下すると、アルギン酸ナトリウムは直ちにアルギン酸カルシウムとなり,径2mm程度の球形のビーズを形成した.これを生食中で洗浄し,0.05% poly-L-lysine溶液中に10分間浮遊,再び生理中で洗浄の後,0.15%アルギン酸ナトリウム溶液中に4分間浮遊させ,生食中で洗浄の後,2.2%クエン酸ナトリウム溶液中に6分間浮遊させてアルギン酸マイクロカプセルを得た. 2.癌細胞を包含したアルギン酸マイクロカプセルの作成 当科で樹立された子宮体癌細胞株Sawano株を2×10^6個/mlに調整,1.3% アルギン酸ナトリウム溶液1ccに癌細胞浮遊液0.5ccを加え,前記の方法でマイクロカプセルを作成した. この方法では、基剤の粘調性が下がり,結果としてカプセルが脆弱になった.また封入した癌細胞が増殖を示さなかった。そこで、カプセルの基剤となるアルギン酸ナトリウム溶液の溶媒を蒸留水から培養液に変更した.また、各試薬のpHを測定した結果、クエン酸ナトリウムのpHが著しく低いため,これをpH7.4に調整した上で、Sunの方法を厳密に再現する形でカプセル作成した結果、カプセル内での細胞増殖を認めた.
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