1995 Fiscal Year Annual Research Report
口腔悪性腫瘍と前癌病変におけるAPC遺伝子異常の免疫組織学的分子生物学的検索
Project/Area Number |
07671962
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
丹沢 秀樹 千葉大学, 医学部, 助教授 (50236775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 研一 千葉大学, 医学部, 教授 (40009139)
熱田 藤雄 千葉大学, 医学部, 助手 (60202644)
高原 正明 千葉大学, 医学部, 講師 (90143297)
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Keywords | 口腔 / 扁平上皮癌 / 癌抑制遺伝子 / APC遺伝子 / ヘテロ接合性消失(LOH) |
Research Abstract |
APC遺伝子は第5番染色体長腕上に位置し、大腸癌において早期に異常を起こす癌抑制遺伝子であり、最近では胃癌や膵癌、および食道癌においてもAPC遺伝子の変異が確認されている。口腔領域における本遺伝子の異常は我々の報告だけで他に報告はない。 【材料と方法】本研究では口腔各部位より採取した分化度の異なる扁平上皮癌組織40例と前癌病変組織30例から抽出したDNAを用い、コントロールには各患者の正常組織のDNAを用いた。exon11におけるpolymorphismを利用したPCR-LOH assayを行い、口腔扁平上皮癌におけるAPC遺伝子のLOH(loss of heterozygosity)を検索した。 【結果】癌組織40例中30例のPCR-LOH assayが終了し、14例にpolymorphismが認められ、そのうち11例にLOHが認められた。さらに、APC-LOHは、低分化型よりも高分化型扁平上皮癌で高率に検出された。また、口腔内の舌、歯肉、口底、頬粘膜のいずれの部位に原発した扁平上皮癌においても、そのLOH検出頻度に有意の差は無く、APC遺伝子異常は口腔の部位に関係なく普遍的な役割を癌発生過程で果たしていると考えられた。前癌病変については現在調査を行っており、来年度の課題となっている。 以上の研究結果を、論文として日本口腔外科学会雑誌、日本頭頚部腫瘍学会雑誌に報告した。
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Research Products
(2 results)