• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

口腔悪性腫瘍と前癌病変におけるAPC遺伝子異常の免疫組織学的分子生物学的検索

Research Project

Project/Area Number 07671962
Research InstitutionCHIBA UNIVERSITY

Principal Investigator

丹沢 秀樹  千葉大学, 医学部, 助教授 (50236775)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 研一  千葉大学, 医学部, 教授 (40009139)
熱田 藤雄  千葉大学, 医学部, 助手 (60202644)
Keywords口腔癌 / 前癌病変 / 白板症 / 扁平上皮癌 / APC遺伝子
Research Abstract

口腔悪性腫瘍は多段階的に発癌すると考えられているが、具体的モデルは提唱されていない。大腸癌では遺伝子的発癌モデルのもとにAPC遺伝子による集団検診も検討されている。口腔癌発生の具体的遺伝子モデルを求めることができれば遺伝子的スクリーニングも可能と考えられる。この場合に使用する遺伝子の候補として、発癌過程の早期に異常を起こすと言われているAPC遺伝子は非常に有望と思われる。
我々は既に、口腔癌においてAPC遺伝子異常を高率に報告し、腺癌の癌抑制遺伝子と考えられていたAPC遺伝子が、実は、口腔扁平上皮癌においても重要な役割を果たしている可能性を世界で初めて報告した。本研究において、(1)口腔悪性腫瘍の組織分化度とAPC遺伝子異常の関係、(2)口腔内腫瘍発生部位別のAPC遺伝子異常率、(3)前癌病変におけるAPC遺伝子異常の検出率等を調べた。その結果、APC遺伝子は(1)分化度の高い腫瘍におけるほうが分化度の低い腫瘍におけるよりもその異常率が高く、(2)口腔内のどの部位においても悪性腫瘍発生に関与している可能性があり、(3)前癌病変の代表である白板症においては約8%の異常が検出され、この異常率は推定される白板症の癌化率とほぼ一致していた。
今後の課題としては、APC遺伝子異常が癌化の結果なのか原因なのかを考察するために、(1)APC遺伝子周囲のマイクロサテライト領域を調べる、(2)さらに多くの前癌病変を調べる、(3)口腔癌に伴った前癌病変を調べる等が考えられる。また、臨床診断への応用も試みる段階になってきたと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 丹沢秀樹: "舌扁平上皮癌におけるAPC癌抑制遺伝子ヘテロ接合性消失の検索" 日本口腔外科学会誌. 41. 191-194 (1995)

  • [Publications] 丹沢秀樹: "口腔悪性腫瘍におけるAPC癌抑制遺伝子異常の検索" 頭頸部腫瘍. 21. 13-15 (1995)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi