1995 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学教育における小児看護学カリキュラムの開発
Project/Area Number |
07672537
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | The Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
筒井 真優美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50236915)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 美枝 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (20277891)
飯村 直子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (80277889)
|
Keywords | 小児看護学 / カリキュラム / 看護系大学教育 / 21世紀の看護教育 / 小児看護学実習 / 少子化 / 米国の看護教育 / 質問紙調査 |
Research Abstract |
最新看護索引(1985年〜1995年7月)、CINAL(1990年〜1995年6月)、国民衛生の動向・白書類などの統計により、文献検索を行った。子どもと家族、及びその環境に関する文献は多く発表されており、その課題が明らかにされていた。一方、課題が多いのにもかかわらず、小児看護学のカリキュラム及び教育に関する文献は少なかった。外国の文献では、学校形態(大学教育と専門学校)による教育の違いはタイトルにも明示されるほど明らかであるが、日本の文献では形態の違いによる教育は明らかにされていなかった。 小児人口の減少、短期入院の奨励、重症な患者の増加、小児病棟の閉鎖などにより基礎教育の学生が受け持てる患児が少ないと明らかにされているにもかかわらず、それに対する対策(授業や実習の展開など)は、ほとんど述べられていない。国内外の急速な変化に応じて求められる役割、今後予測される役割、また小児看護では看護婦に言語能力・認知能力の未熟な子どもを理解することが要求されるが、これらに関してはほとんど述べられていない。 さらに、教員が小児看護学の講義を担当していない学校もあると報告されているが、その学校の形態は明らかではない。 看護系大学で小児看護学を担当している教員2〜3名に現行の小児看護学カリキュラムについて面接したところ、カリキュラムの変更に伴い"小児看護学"という名称が他の名称に変更されたり、"小児看護学"の科目が他のいくつかの科目の中に組みこまれ存在しない大学もあることが明らかになった。パイロットスタディの結果をもとに、質問紙の内容の検討をしているところである。
|