1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680006
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
大塚 惠 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (20175243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 信彦 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (40017223)
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Keywords | ビタミンC / ヒスタミン / 肥満細胞 / アレルギー反応 |
Research Abstract |
アレルギー反応の媒介物質として知られるヒスタミンは生体内でヒスチジンより生成される。本研究では、ビタミンCの体内ヒスタミン分布に及ぼす影響を調べることを目的とし、ラット腹水より調製した肥満細胞および粘膜型肥満細胞のモデル細胞である好塩基球白血病細胞(RBL-2H細胞)を用いてヒスタミン遊離に及ぼすビタミンCの影響について検討を行った。 1)ラット腹水肥満細胞からの遊離ヒスタミンに関する検討: 腹水より採取した肥満細胞は、各種濃度のビタミンC添加培地で30分培養を行なったが、この前処理によって顕著な細胞内取り込みが行なわれなかった。しかし、非免疫刺激剤(コンパウンド48/80)により細胞内全ヒスタミン量の70%が放出される条件下で、生理的濃度のビタミンCで前処理を行なった肥満細胞ではヒスタミン放出の低下傾向が認められたが、高濃度のビタミンCと前処理した場合には顕著な差はみられなかった。 2)RBL-2H細胞からの遊離ヒスタミンに関する検討: 本細胞は、高濃度のビタミンCで前処理を行なうことにより増殖は抑制された。また、ビタミンCの添加濃度の増加に伴って経時的に細胞内取り込み量は増加した。増殖に顕著な影響の現れない条件で各種濃度の細胞内ビタミンC量をもつ細胞を調製したところ、高濃度のビタミンCを含む細胞において非免疫刺激剤(タプシガルギン)によるヒスタミン放出は有意に抑制された。 以上のことから、細胞をビタミンCで処理することにより、非免疫刺激剤に対するヒスタミン放出の抑制に寄与する可能性が示唆された。
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