1996 Fiscal Year Annual Research Report
児童期・思春期における不定愁訴症候群の発生メカニズムに関する社会生態学的解明
Project/Area Number |
07680040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (50114046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 直美 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 助手 (20255243)
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Keywords | OD / 児童生徒 / 不定愁訴 / 都市化 / 山地民 |
Research Abstract |
今年度は日本人児童・生徒を対象として、自律神経系不定愁訴(OD)とその背景にある社会生態学的条件に関する調査を実施した。 そのために,都市、農村、漁村等に層別化した調査標本5,749人を対象とした。その結果、以下の結論を得たが、さらに詳細な解析を現在継続中である。 1.OD陽性率は小4から小5、小6、中1、中2、中3の順で男子では39.8%、35.8%、40.2%、47.5%、52.4%、56.1%で、対する女子では41.9%、46.9%、54.9%、60.9%、61.3%、62.7%と年齢とともに上昇していた。 2.このODはかつてのように都市に多いとは言えず、近年では都市と農村の差が少なくなってきている。一方、見方によっては農村の方にODが多発しているとも言いうるような逆転が起きている。 3.生活の夜型化が着実に進行し、それに伴ってODが増加している。
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[Publications] 國土将平,大澤清二: "子どものライフスタイルの変化と健康の問題" 体育科教育. 44・9. 16-20 (1996)
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[Publications] 大澤清二: "健康状況調査と近未来の学校保健の課題" 健康教室. 550. 54-60 (1996)