1997 Fiscal Year Annual Research Report
大学英語教育における英語のイメージを高めることによる学力増進法の研究
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07680275
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
早田 武四郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (00171372)
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Keywords | 学力増進法 / 英語のイメージを高める / グループ・ワーク / 課題 / 教具(視聴覚機器) / テキスト(教材) / 学生間の交互作用 / 教師 |
Research Abstract |
英語のイメージを高める主要素として、親近性の高いテーマを用いたグループ・ワークを設定し、5月中旬〜7月上旬、2ヶ月間弱の期間をもうけて、グループ・ワーク(班単位課題学習)を実施した。4月下旬、等質性の検定(第1回共通総合英語テスト)、の結果、下位テストの読解テストで等質性が認められなかった(0.05<0.48)以外はすべての下位テスト及び総合で等質性が確認された。7月下旬の有意性の検定(第2回共通総合テスト)では、実験群(4つのテーマ群合同)と統制群(無課題群)の間には5%水準で、下位テストのリスニング(0.05>0.15)、基礎学力(0.05>0.12)、テープ・ディクテーション(0.05>0.06)で、さらに総合(下位テストの合計)(0.05>0.01)で有意差が確認された。なお、英語のイメージを高めるものとしてグループ・ワークの他に、英語の歌のカラオケ(カラオケ機器による)を年度に1回の割合で試みた。実施後のアンケートを読むと英語の歌のカラオケは英語のイメージを高める上で効果があると考えられる。ただ、使用法や使用頻度は授業に対する効果の面から充分、考慮されねばならない。英語のイメージを高めるものとして、「教師」「学習者の英語のイメージ」「テキスト(教材)」、「教具(視聴覚機器)」「課題」「学生間の交互作用」があると考えられるが、グループ・ワークは「課題」「学生間の交互作用」に含まれており、教授法の側面は「教師」に含まれると考えられる。なお、媒体の統合者は生物である「教師」である。グループ・ワークは学習者の向学心にフィットするテーマであり、且つ学友との交互作用を最大限度に高めるテーマでなければならない。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 早田武四郎: "「大学英語教育における‘NHKラジオ英会話聴取課題'の効果」" 阪南大学学会誌『阪南論集』人文・自然科学編. 第33巻第1号. 19-23 (1997)
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[Publications] 早田武四郎: "「英語学習媒体の親近性(Closeness)と真正性(Authenticity)の尺度作成に関する研究」" 中国地区英語教育学会「研究紀要」. No.27. 135-144 (1997)
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[Publications] 早田武四郎: "「英語教育における‘優れた授業創出の方程式'の仮説の検証に関する一考察" 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要. No.7. 19-26 (1997)
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[Publications] 早田武四郎: "「大学英語教育における英語散文暗唱の効果に関する一考察-英語散文暗唱の成績と総合英語テストの相関を通して-」" 和歌山大学教育学部紀要 -教育科学-. 第48集. 147-160 (1998)