1996 Fiscal Year Annual Research Report
大学英語教育における英語のイメージを高めることによる学力増進法の研究
Project/Area Number |
07680275
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
早田 武四郎 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (00171372)
|
Keywords | グループ・ワーク / 親近性の高い課題(テーマ) / 親近性の低い課題(暗誦、要約) / 実験群&統制群 / 総合英語テスト / 96年度のグループ・ワークの課題 / 親近性=必要性+好感性 / 個人課題との比較 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づいて、実験群に親近性の高いテーマを使ったグループ・ワークを、統制群には、親近性の低いと思われる個人課題その1〔デル・カ-ネギ-著「5分間伝記物語」の48の伝記の中から3篇を与え、任意の一篇を選ばせ、その冒頭から220語番目の文を含む文までを暗誦させた。〕同、個人課題その2(その1の課題で与えた3篇の伝記から学生が任意に選んだ一篇を日本語100〜150字に要約させた。)を課した。 ただ、本年度は複数の統制群を設定して、その中の1つの統制群に親近性の低いと思われるテーマを用いたグループ・ワークおよび親近性の高いと思われる個人課題を課すことができなかった。理由は、一般教育過程において担当した英語クラスが少なかったからである。来年度は本年度できなかった、親近性の低いと思われるテーマを使ったグループ・ワーク(平成7年度実施)を複数の統制群の1つに、また親近性の高い思われる個人課題(カラオケ大会)を複数の実験群の1つに実施したいと思っている。 本年度、実験群に課したグループ・ワークの課題は、1)英語の諺100選の作成、2)海外のサバイバル表現100選の作成、3)イギリスの古城紹介、4)英語国ニュージーランドの紹介、5)無課題、であった。実験データ集計の結果、4月テスト総合において、実験群、統制群、両群の等質性が確認され、7月テスト総合の成績において、実験群は5%水準で有意に優れていた。下位テストでは5%水準で、リスニング、クローズ、テープ・ディクテーションで優れていた。親近性の低いと思われる個人課題(暗誦、暗誦題材の要約)を課した群は実験群と比べると有意差があり、純粋統制群と比べると有意差はなかった。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育におけるリスニング・プロジェクトの試み" 中国地区英語教育学会研究紀要. 26. 53-62 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における朗読学習の試み" 和歌山大学教育学部紀要-教育科学-. 46. 165-173 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における英語散文暗誦の学力増進性に関する一考察" 阪南大学学会誌『阪南論集』. 32-1. 59-65 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育におけるライティングの意義と効果に関する一考察" 九州英語教育学会紀要. 24. 29-35 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "英語学習媒体の親近度測定の試み-英語スピーチ・タイトル、週刊英雑誌ニューズ・ウィークの記事を題材として-" 阪南大学学会誌『阪南論集』. 32-2. 31-36 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "教職科目;英語科教育法・講義活性化に向けた学会探訪・運営参加プロジェクトの効果に関する一考察" 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要. 6. 69-76 (1996)
-
[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における英語散文暗誦学習の効果" 和歌山大学教育学部紀要-教育科学-. 47(印刷中). (1997)