1995 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ支援協調作業に基づく電子図書館システム
Project/Area Number |
07680422
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Library and Information Science |
Principal Investigator |
山本 毅雄 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (80011584)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇陀 則彦 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助手 (50261813)
石塚 英弘 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (50011755)
|
Keywords | 電子図書館 / 電子図書館員 / コンピュータ支援協調作業 / CSCW / ネットワークレファレンスサービス / 電子図書 / インターネット / 情報発信 |
Research Abstract |
今年度は、オープンシステム・インターネット環境における未来の電子図書館(知識情報センター)の諸業務およびサービスのためのシステム形態を研究し、プロトタイプシステムの設計および構築を目的とした。 研究代表者および分担者は、関西文化学術研究都市の研究機関である新世代通信網実験協議会(BBCC: Broadband-ISDN Business chance & Culture Creation)、新世代通信網利用高度化協会(PNES: Association for Promotion of New Generation Network Services)、NTTけいはんなプラザ、奈良先端大学院大学を訪問し、それぞれの電子図書館プロジェクトを見学し、活発な意見交換を行った。 その結果、電子図書館に格納されるテキスト、画像、音声などいわゆるマルチメディア情報をインターネット環境で流通させ、電子図書館としてサービスを行うためには、高速ネットワーク、ハイビジョン、大容量記憶装置など高性能なハードウエアは必要な要素ではあるが、それだけではサービス機関としての電子図書館を構築するには甚だ不十分であることを改めて認識した。計算機ネットワークを通じて遠隔から電子図書館にアクセスしてくる利用者に対して情報サービスを行うためには、電子図書館員と利用者のコミュニケーションがダイレクトに行われるような環境を提供しなければならないことを痛感した。また、情報へのアクセス、あるいは情報の作成、発信を補助するためのツールは、使い方に不慣れな利用者にも確実に使用できるインタフェースを用意しなければならないことも、見学先の各種ツールを使用してみて実感した。GUIで構築すればよいという単純なものではない。 この見学で得た知見をふまえ、現在、アクセスの援助、資料の作成などのサービスを提供するために、CSCW(コンピュータ支援協調作業)機能をもったプロトタイプシステムを設計中である。プロトタイプシステムは、Ethernetで接続した2台のIBMPC互換パーソナルコンピュータ上で構築している。
|