1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680436
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
上條 史彦 東海大学, 情報処理研究教育施設, 教授 (50224663)
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Keywords | 要求分析 / 要求定義 / 日本語 / ソフトウェア / コンピュータ科学 |
Research Abstract |
日本文の要求仕様を文(表現)から分析して、その完成度を調べることができる。自然語を扱う場合の常として、完全な検査は望めない。しかし矛盾を含んだ表現や未定義事項、さらには曖昧表現などを指摘できれば開発行程での問題を未然に防ぐことができる。 既存技術としての形態素解析、構文解析は現実の仕様文の分析にはまだまだ非力である。まして意味解析部は自動化そのものが困難である。しかし適切な介入を行えば仕様の解析は現実のものにできる。 修飾を含めて端末概念を構成し、それをもとに日本語で書かれた仕様を分析する手法は実現可能である。論理型言語を用いる場合と異なり、プログラム開発を自動化することはできない。その代わり仕様の変更は極めて容易である。 (1)形態素解析・構文解析を通じての仕様表現の分析は実現できる。 (2)トリプレット形式のデータベースを操作することにより、多段階の概念追跡ができる。 (3)定義の完結度を「概念木」モデルで追跡できる。 しかし次の作業は今後に残されている。 (4)トリプレット形式のデータベースの自動生成 (5)SLCPを中心とするソフトウェア標準の知識ベース化 (6)含みを持たせた日本文(官庁用語)を単文化する方法 (7)トリプレットにおける述語修飾の扱い (8)概念木を自動構成するソフトウェアの開発 全体を通じての問題点は、計算機用辞書やレキシコンの不備で、個人の力では対応しようがないところに大きな課題を残している。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] F.Kamijo: "Requirement Analysis Using Application Oriented Descriptor Dictionary," Proc.2Int'l Conf.On Systems Intergration,San Paulo,Aug.1994.1260-1267