1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07680942
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 嘉伸 大阪大学, 医学部, 助手 (70243219)
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Keywords | 微小血管 / 時空間画像 / 白血球速度 / レーザ検眼鏡 / 眼底画像 / Gaborフィルタ / Snake |
Research Abstract |
(1)毛細血管内白血球速度検出 白血球の速度に対応した時空間フィルタをGabor関数を基本にして作成し,時空間画像から白血球の軌跡を抽出することが出来た.その際,血管壁すぐ内側の血しょう層は明るいので,それを追跡するSnakeを作成し,その上に空間軸を設定すると,時空間画像上により明瞭な軌跡が得られた.また,血管壁から色々な距離の線上の時空間画像(2次元)を並べた3次元時空間画像では軌跡が不完全ながら円筒状にでてきた.そこで,白血球運動の軌跡にフィットした3次元時空間フィルタを構成し、赤血球の妨害を受け雑音に埋もれてしまった白血球運動の軌跡を抽出する実験を行なった。さらに、クラスタリング処理を行なうことにより白血球運動の3次元軌跡をうまく1つ1つ分離して抽出できた。 抽出した軌跡はマニュアルでトレースした軌跡と比較することにより性能評価を行なった。これにより、提案した手法は微小血管中における白血球運動を効果的に検出することができることを確認した。 (2)走査型レーザ検眼鏡による白血球(もしくは血小板)検出 用手的に毛細血管をトレースし、その線上の濃淡値の時間変化を示す時空間画像を作成し、それに対して従来からの過蛍光点軌跡検出のためのGaborフィルタ法に加えて,Hough変換法による検出の検討を実画像を用いて行った.Hough変換法では一部誤検出はあるものの,過蛍光点軌跡がうまく抽出できた.そして多くの実画像を用いたROCカーブによる検出能の評価を行った.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 陳堅: ""白血球運動計測のための微小血管に沿う時空間画像の自動生成--Snakeによる空間軸の精密位置推定"" Med.Imag.Tech.第14巻1号. 38-49 (1996)
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[Publications] Sato,Y.: "Automatic Extraction and Measurement of Leukocyte Motion in Microvessels Using Spatiotemporal Image Analysis." IEEE Transaction on Biomedical Engineering(accepted for publication).
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[Publications] 陳堅: "時空間画像解析による微小血管中における白血球運動の抽出" 医用画像工学研究会JAMIT Frontier'97. B-1. 47-52 (1997)
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[Publications] 大阪大学基礎工学部・基礎工学研究科: "大阪大学基礎工学部・基礎工学研究科" 三田出版会, 4 (1997)