1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07710015
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Research Institution | Shogen Junior College |
Principal Investigator |
朝山 一玄 正眼短期大学, 宗教科, 講師 (30261100)
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Keywords | 般若経 / 大蔵経テキストデータベース |
Research Abstract |
『大正新修大蔵経』第8巻所収の諸般若経典のうち小品(八千頌)系と大品(二万五千頌)系の諸経、および第5巻から第7巻所収の『大般若経』をOCR入力によってテキストデータベース化した後、検索ソフトによって分類整理した各経の使用語等を検討することによって般若経典の発展経過を明らかにし、さらにそこに反映される般若経典支持者集団の変容を明らかにするべく作業を進めた。まず旧版『大正新修大蔵経』の第8巻所収の小品系および大品系般若経をコピーした後、それらをイメージスキャナー(エプソンGT8500)およびOCRソフト(まるかじりバイリンガル)を用いて読み取ってテキスト化、研究補助者の校正を経てテキストデータとした。これと同じ作業が日本印度学仏教学会の大蔵経テキストデータベース研究会によって行われていたので、連絡を取り合って双方の無駄をなくすよう心掛けた。その過程で、自らの研究テーマである『般若経』支持者集団の活動について明らかにするためには『大正新修大蔵経』第5巻〜第8巻所収の般若諸経典のみの分析では極めて不十分であることを痛感したため、経集部にあたる同第14巻から第17巻所収の古訳経典の使用語についても検討をするべく、それら諸経典のOCR入力、テキストデータベース化に着手した。この作業を通じて『般若経』支持者集団の活動に関する新たな見解を示すには至らなかったけれども、もう一つの目的であった大蔵経のテキストデータベース化およびそれらのデータの公開という点においては一定の成果があった。今後もしばらくテキストデータベースの作成に力を入れて、研究の基礎を固めることにしたい。
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