1995 Fiscal Year Annual Research Report
RI標識アシアロ糖蛋白受容体を用いた放射線照射による肝障害の評価方法の確立
Project/Area Number |
07770766
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
吉本 佳子 関西医科大学, 医学部, 助手 (60217784)
|
Keywords | 放射線効果 / ラット正常肝 / GSA |
Research Abstract |
ラット肝に種々の量の放射線を一回又は分割照射を行い、経時的に肝細胞総数、機能総量の変動を^<99m>Tc-GSAにより定量的に評価し、肝機能の回復の時間的推移を観察した。照射群と非照射群の肝機能の回復の程度を比較した。 種々の肝障害で肝受容体量の減少が知られ、我々はネオ糖蛋白の一種であるDiethylen-triaminepentaacetic acid-galactosyl human serum albumin technetium (^<99m>Tc-GSA)を十数年前より研究し、現在「アシアロ注」として市販されている。これを用いて実験を行った。 実験方法; (1)^<99m>Tc-GSAによる肝機能の測定;健常ラットを用いて投与後にGSA検査を経時的に行う。(2)肝の放射線照射;a)^<139>Csγ線で、線量率は1.8Gy/minを用いた。b)全肝照射;肝は放射線感受性の高い胃、小腸に囲まれているので、出来るだけ肝のみに照射する様注意した。照射は、10Gyグループと20Gyグループとした。(3)GSA検査;照射後、0、3、5、10、20、30日後にGSA検査を行った。 結果;照射後、急速にGSA量は低下し、7日目で最低値を示し、その後60日、90日後に回復を認めた。 また,照射線量に比例して60日後のGSA量の低下は線量依存的であった。
|