1995 Fiscal Year Annual Research Report
温度センサーを用いた胸腔鏡下肺腫瘤同定法の基礎的研究
Project/Area Number |
07771066
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
湯浅 章平 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60240173)
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Keywords | 胸腔鏡下肺生検 / 温度センサー |
Research Abstract |
本研究は、胸部腫瘤診断で胸腔鏡下肺生検を行う症例約30例に対し、これらを対象に肺小腫瘤及びその周囲の正常肺組織との温度差を測定、実際に温度差を認めるかどうかを判定し、これを胸腔鏡下肺生検の際の腫瘤局在診断、また肺腫瘤と慢性炎症、急性炎症との鑑別に生かすことを目的とした。実際には肺腫瘍症例5例に対し、開胸にて腫瘍とその周囲正常肺組織との2点間の温度差を測定した。 測定方法は開胸後、肺を虚脱させ無影燈点灯時、無影燈消灯5分後、10分後、15分後、20分後の腫瘍並びに周囲正常肺組織との2点間の温度を食道、直腸センサー、心筋センサーを順次挿入し測定した。またモニターには専用2チャンネルモニターを使用した。 当初、接触型マルチプル温度センサーを試作し、腫瘍とその周囲肺組織を含めた4点の温度を同時に測定する予定であったが、接触型マルチプル温度センサーの試作ができず、温度センサーには上記の食道、直腸センサー、心筋センサーを使用することとなった。結果的にはこれらの温度センサーを用い、肺腫瘍とその周囲正常肺組織との2点間に温度差は認められなかった。使用温度センサー、モニターの測定精度の問題もあり今後の研究に生かしたい。
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