1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07771070
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
田鎖 治 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60241080)
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Keywords | 胸部大動脈瘤 / 脳保護法 |
Research Abstract |
弓部大動脈瘤の新しい脳保護法として逆行性脳潅流法は最近の研究により徐々にそのメカニズムは明らかになっており、簡便で脳合併症の少ない脳保護法として使用方法も確立されつつある。我々は、逆行性脳潅流時に徐々に脳虚血が進行することを指摘していたが再潅流条件により再潅流時の嫌気性代謝が変化することを発見した。平成7年度の研究では、逆行性脳潅流後の再潅流条件と脳障害との関連を明らかにし、更に潅流法を工夫し脳保護効果を高めることを目的とした。 犬を用いた実験においては、2次放射線方出マイクロスフェア-による局所脳血流量測定、マクロスコープによる脳表面血流観察、組織学的検討などを行い逆行性脳潅流の基礎的メカニズムの研究を行った。臨床においては、経頭蓋超音波ドップラー法による脳血流測定やオプティカテーテルを用いた脳静脈酸素飽和度持続モニター及び乳酸、ピルビン酸測定などより脳血流と脳代謝を評価した。又、実験では犬を用い、逆行性脳潅流条件と再潅流条件を変化させマイクロスフェア-による脳血流測定と乳酸、ピルビン酸などの測定、オプティカテーテルを用いた脳静脈酸素飽和度持続モニター及び組織学的検討を行い、臨床では再潅流条件を変化させ、経頭蓋超音波ドップラー法による脳血流測定や頚静脈酸素飽和度持続モニター及び乳酸、ピルビン酸測定などより脳血流と脳代謝を評価を行った。これらの成果は、今後の学会で発表予定である。
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