1995 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管支配自律神経及び知覚神経の形態学的相互関係とその加齢による変化
Project/Area Number |
07771091
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
土田 哲 福井医科大学, 医学部・付属病院, 助手 (20242604)
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Keywords | ラット / 脳血管 / 自律神経 / 知覚神経 / 加齢 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
実験動物としてラットを用い、加齢に伴う脳血管支配神経(交感神経、副交感神経、知覚神経)の分布様式を調べるために、光学顕微鏡、及び電子顕微鏡レベルでの多重染色を試みた。それぞれの標識抗体として交感神経:抗tyrosine hydroxirase抗体、副交感神経:抗vasoactive intestinal peptide抗体、知覚神経:抗substance P抗体を用い、光学顕微鏡レベルではDAB反応とニッケル加DAB反応を組み合わせることにより同一切片上で二重染色し、また、電子顕微鏡レベルでは2次抗体として、大きさの異なる金コロイドを結合させた抗IgG抗体を用い二重染色を試みた。光学顕微鏡レベルでは、例えば、交感神経系と副交感神経系が一部寄り添う様に走行していることがわかった。しかし、電子顕微鏡レベルでは、単染色は可能であったが、多重染色による同一切片上での各神経の同定には至らなかった。そこで、交感神経、あるいは知覚神経に対して金コロイドで単染色した切片に、副交感神経に特異的に反応すると考えられるNADPH-diaphoraseとnitro bluetetramideにより発色させ、交感神経、知覚神経と副交感神経の走行について相互関係を検索し、それぞれの関係の加齢による変化を観察した。 また、主要脳血管でのそれぞれの神経分布密度を免疫染色の手法を用いて特異的に染色し電子顕微鏡レベルで測定しそれらの加齢による変化も観察している。
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