1995 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時呼吸障害患者における睡眠段階の変化に伴う気道閉塞部位の変化
Project/Area Number |
07771424
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
多田 裕之 秋田大学, 医学部, 助手 (10221384)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 上気道圧測定 / 睡眠段階 / 閉塞部位 / 睡眠時呼吸障害 |
Research Abstract |
研究目標:睡眠時呼吸障害患者の睡眠中の上気道の閉塞部位が睡眠段階によって変化するか否かについて検討する.研究方法:睡眠時呼吸障害と診断された睡眠時呼吸障害患者に対して睡眠時ポリグラフを施工し,同時に上気道多点同時内圧測定法を用いることによりその圧覚差によりその症例の閉塞部位を推定し各睡眠段階毎に検討した.研究結果:軽症,中等症の症例の大部分は軟口蓋レベルでの閉塞を睡眠段階1の時点でおこしており,睡眠段階2ではそれに加えて舌根レベルでの狭窄を起こしていることがわかった.重症例では睡眠段階1の早期から舌根レベルでの閉塞,狭窄を起こしていることがわかった.睡眠段階1では閉塞,狭窄の起こりはじめ,睡眠段階2ではそれが進展した状態を表すと考えられた.睡眠段階によって閉塞部位の変化は呼吸様式の変動と時間経過による上気道の変化に沿ったものであると考えられた.
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