1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07771544
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
堀田 明弘 熊本大学, 医学部・附属病院・眼科, 助手 (60229200)
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Keywords | 重症筋無力症 / 瞳孔反応 / 自律神経 / 赤外線電子瞳孔計 |
Research Abstract |
重症筋無力症患者の瞳孔反応をopen-loop赤外線電子瞳孔計を利用して対光反応の諸因子、刺激前瞳孔面積(PAmm2)光刺激による縮瞳面積量(Amm2)、潜伏時間(Lmsec)、1/2縮瞳時間(1/2C msec)、63%散瞳時間(0.63D msec)、最大縮瞳速度(VCmax.mm2/sec)、最大散瞳速度(VDmax.mm2/sec)、最大縮瞳加速度(AC・Cmax.mm2/sec2)についてを測定し分析した結果、重症筋無力症患者の瞳孔反応においては縮瞳率が低下し、潜伏時間、最小縮瞳時間が延長し、最大縮瞳速度および最大縮瞳加速が低下していた。このことは重症筋無力症における症状が神経節接合部の障害にあり瞳孔において、その運動を司るreceptorは主に括約筋のもの、すなわち副交感神経支配のものであるので、ここに障害が生じるてcholinolyticになることが解明された。さらに今回の研究にて交感神経支配の散瞳系についても結果が得られた。それは最大散瞳速度には変化がないが63%散瞳時間には延長が認められるということである。このことはいままで明らかにされていない重症筋無力症と交感神経系の関係を示唆するものである。
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