1995 Fiscal Year Annual Research Report
網膜神経節細胞におけるアポトーシスとbc1-2による回避
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07771571
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大野 建治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266597)
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Keywords | 網膜神経節細胞 / アポトーシス / 神経栄養因子 |
Research Abstract |
1,まず、成人ラット網膜より分離した網膜神経節細胞の培養を試みた。分離条件、培養液、培養皿のコーティング条件等培養条件を何種類か変更したが培養は不可能であった。次に、生後1週目までのラットの網膜を用いた。これにより約48時間の培養は可能となった。さらに各種growth factorの培養網膜神経節細胞生存期間への影響を検討した。PDGF(10ng/ml)投与群では特に生存時間に変化を認めなかったが、NGF(100ng/ml)、BDNF(100ng/ml)投与群では軽度の生存時間の延長が認められた。現在、統計処理を行い有意差を検討中である。 2,さらに、growth factor非投与群とNGF,BDNF投与群において、DNAの断片化(laddering)がみられるかどうかを検討することによってアポトーシスの有無をみた。しかし、細胞数が少ないため、電気泳動上ladderingが明かとなるのに十分なDNA量を抽出できなかった。このため、現在、これまではラット5匹10眼を用いていたが、20匹40眼にして、細胞数を増加させ、DNAの抽出を行っている。これによるアポトーシスの証明が困難な場合を考慮し、当初予定していた電子顕微鏡を用いたアポトーシス小体の出現の有無も併せて検討中である。
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