1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07771789
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
森田 修平 昭和大学, 歯学部, 助手 (30266150)
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Keywords | 直抜即根充 / レーザー / Pulsed Nd : YAG / 術後疼痛 |
Research Abstract |
直接抜髄即時根管充填時の術後の臨床症状の出現を可及的に予防する方法としてPulsed Nd : YAGレーザーを応用した。また、根管貼薬剤として従来より使用されているFCについても検討が行われ、術後疼痛の原因とされているためにCa (OH)_2ペーストを応用した。動物実験の結果によると、Pulsed Nd : YAGレーザーを根尖部のアピカルシート部に照射すると、アピカルシート部に残存していたデブリスが蒸散し、その部の表層、約10μmの深さで象牙質表層が溶岩状を呈することが明かになった。また、根尖部分岐内の残存歯質はレーザーエネルギーにより凝固壊死し、その直下の根尖部分岐管内には石灰化が生じていた。以上の反応は、レーザーエネルギーが、3W, 20pps, 0.5秒、2W, 20pps, 1秒、1W, 20pps, 2秒の照射条件下で最も良好であった。これらの条件下で臨床治験を行ったところ、30症例中25例(83%)に術後疼痛が出現しなかった。以上の結果は従来の報告に比較すると極めて、良い成績であり、本法は臨床応用が可能であり、有用な治療法ということができた。
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