1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07771900
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
森 義雄 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (50220033)
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Keywords | インプラント / 細菌 / プラーク |
Research Abstract |
結果と考察 当教室のインプラント治療を受けた患者の定規検査において臨床的指標からインプラントネック部に炎症症状がなく、協力の得られた患者5名(男2名女3名)を被験者とした。位相差顕微鏡検査では総菌数は9.9×107/mlから2.9×108/mlまでで、球菌が多く65.6%から84%まで認められた。スピロヘータ、運動性桿菌はほとんど認められなかった。運動性菌と非運動性菌の比率は1:16から1:49で健常者の運動、非運動の割合が1:49と報告されておりほぼその数値と類似した。培養検査の結果培養のコロニー数は3.6×105から3.9×107認められ、5例中4例は嫌気性菌と好気性菌はほぼ同じ割合を示した。尚Actinomycesはプライマリ-カルチャーでは嫌気条件でのみコロニーが認められたので嫌気性菌群に分類した。グラム陽性の球菌が半数以上を占めた。同定された菌種は、グラム陽性の球菌が多く通性嫌気性ではStreptcoccus sanguis, Streptcoccus pneumoniae, Streptcoccus mitisのα溶血を示すレンサ球菌がほとんどであった。嫌気レンサ球菌としてはStreptcoccus intermedius,Streptcoccus constellatus, peptostreptococcusが認められた。グラム陽性桿菌はActinomycesが一番多くActinomyces islaelie, Actinomyces naeslandie, Lactobacillus fermentum,Eubacterium lentum, Bifidobacterium adolescentisが同定された。グラム陰性の桿菌は少数であるが認められ, そのなかにはPrevotella oralis、Fusobacterium nucleatumが認められた。コントロールされた患者のインプラントネック部の細菌叢は、健常者歯頚部の縁上プラークに見られるとそれと類似していた。
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Research Products
(1 results)