1995 Fiscal Year Annual Research Report
終脳特異的接着分子テレンセファリンの遺伝子欠損マウスの作製と解析
Project/Area Number |
07780612
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Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
杉野 英彦 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 第3研究部, 研究員 (70270577)
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Keywords | テレンセファリン(TLN) / ノックアウトマウス / ターゲッテイングベクター / エレクトロポーレーション / ES細胞 / キメラマウス / ヘテロ接合体 / ホモ接合体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、終脳特異的接着分子テレンセファリン(TLN)の脳における働きを明らかにするため、TLN遺伝子のノックアウトマウスの作成することである。 TLN遺伝子のノックアウトマウスの作成のために最初に、TLNの遺伝子を含むマウスゲノミックDNAのクローニングおよびそれを用いたターゲッテイングベクターの作成を行った。平成7年度にはES細胞(TT2株)由来のDNAから、TLNの全コ-デイング領域と5′上流調節領域を含むゲノミッククローンを単離し、そのクローンの制限酵素地図の作成とエクソン/イントロンの位置の決定を行い、それらに基ずいて薬剤耐性遺伝子(neomycin耐性遺伝子とherpessimplex virus thimidine kinase(HSV-tk))を組み込んだターゲッテイングベクターの作成を終了した。 次に作成したターゲッテイングベクターをES細胞にエレクトロポレーションにより導入し、相同組み替えを起こしたmutant ES細胞をneomycinによる選択培養で濃縮単離を行った。平成7年度には、エレクトロポレーションによるES細胞へのターゲッテイングベクターの導入を終え、約200個のneomycin耐性のES細胞を得ることができた。さらにPCR法およびサザン法により13個の正しい相同組み替えを起こしたmutant ES細胞を得ることができた。 現在、ノックアウトマウス作成の最終段階であるキメラマウス作成と、このキメラマウスと正常態マウスと交配させ、germline transmissionにより産まれてくるヘテロ接合体、そしてヘテロ接合体同士を交配させて産まれてくるホモ接合体(ダブルノックアウトマウス)の作成に着手したところである。
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